目的・目標のイメージング

 よくアメリカ映画を見ていると、自分の目標目的に関連する資料や写真を壁一面に貼っているシーンに出会う。
 僕がとても印象深いのは数学者のナッシュをモチーフにした映画ビューティフルマインドだ。少し意識が変になって自分は国家の特命を受けていると思いこみ国家存亡の暗号解読の資料やプロセスを一面に貼っていた…


 犯罪者は銀行金庫や銀行の写真を壁一面に貼り
 恋愛者は相手の顔や全身の写真を壁一面に張り
 父は家族の写真や記念品を壁に張り机に立てる。
壁に何も貼り付ける習慣の無い僕や大半の日本の家庭では、あのインテリアは
異国を感じ、何か小さな違和感を感じ続けた。


 なぜ貼るのか?


 ぼくは長く生きてようやく理由がわかった。目的目標を忘れないためだ。目的目標をいつも意識して行動するために何度も何度も喚起し自分を目的達成に日々興奮するために貼る。


 そんなことしなくたって大事な会社の目標や人生の目標は忘れないよと言われそうだが、毎日の雑事に追われていれば長期中期の目標よりも緊急度の高い仕事が先に意識され早くこの急場をしのいでちょっとゆっくりしたいと思うものだ。先のことを忘れ今に集中し一つ一つ目先の課題を解決することのほうが行動もスムーズだし誰にとってもわかりやすい。だから知らぬうちに忘れて日々に興じるわけだ。
 
 だからだから目的目標をイメージングしやすくしておくことが大事なんだ。
 壁に目標を貼る。ポケットに目標いれる。グラフにする。檄を飛ばす。関係する写真を壁貼りする。毎日唱和する。人に伝える。ノルマにする。日記にする(ぼくはこれが最も効果的だと考えている)。ブレークダウンして作業計画を作成する。
ありとあらゆる手段を使ってイメージングすることが目標達成の最大の方法なんだ。
目標はPDCAサイクルを回して管理するものと考えられがちだがそれは目標立案と評価のはじめとおしりであって、意識喚起こそが最大の目標達成方法論だって、今頃わかったぞ。

 さあ目標の達成にむけて写真や資料を壁張りしよう。