首相のストレス

なぜぷっつんなのか?
安部さんといい、福田さんといい、少し前には小沢さんもぷっつんした。
何もかも捨てるという選択の背景には、トップだからこその孤独感があるように思う。
孤独の辛さは社長であっても独居老人であっても同じようにあると思う。


しかし統括責任者として多くの人や組織を従える立場でもなお孤独なのだ。
どんなに経験を積んでもこの孤独への抵抗力が増えることがない。
鍛えることができないものなのだろう。
政治家はお互いに利権をとりあい疑心暗鬼になることが多い職業であるから
信頼のおける部下や同僚を持つことが極端に少ないのだろう。
ここが経営者、社長との違いだ。企業であれば一つの製品サービスに
社員一丸となってこだわり抜くことが成果として明確に現れれだからこそ理念に
燃えるが、政治は数(議員数)がすべてという状況になっている。


以前であれば、派閥という利益集団をつくって傷をなめあい、相互の利益を
通化することで仲間意識を醸成できた。
つかの間だろうが真の友とも思えることができたのだろうが
今はそれもないからこりゃ本当につらいだろう。


こうまで続けざまにぷっつんしてしまうのはこの孤独が職業病ではないかと
疑ってしまう。


記者発表の際になぜかほっとした顔になるのがこの孤独の痛みの大きさを改めて印象づける。