真夏の本の探検隊

 引越のために本を整理している。自宅に1000冊ほどの本を置いているがさすがに管理できなくなっている。ブックオフの担当者に来てもらい大半の本を売却することにした。


 売却するかどうか迷いながら吟味する作業は旧友に会うのと同じ懐かしくも楽しい。大事なポイントだけを書き出し、売却本として積み上げていく。売却すればまた誰かが読んでくれる。そのほうが本も嬉しいはずだと自分に言い聞かせている。


 関心のある場所には付箋がついているので、それを確認しながら付箋を外していく。血肉になっている内容もあればまったく忘れてしまったいるものもあり、読んだ当時に何が関心があったかもよくわかる。でもまあ、本は何度も読み返すことは滅多になく大半は一度きりなんだな。そう思うと本は消耗品だと思え、逆に本だからこそレイアウトや図やフォントで記憶に残り貴重だなとも思った。本の有り難さも再度よくわかった。本を整理することはこんなにも楽しいものなんだな。