新しいストレスマネジメント

 11日間、ほぼ連続で講義を続けた。末吉の場合、いくつかの専門領域があって、時にはマーケティング計画を、時には事業開発を、時にはプロジェクトマネジメントについてお話する。つまり多岐にわたる内容であるがゆえそれなりに準備して講義やワークショップにあたるようにしている。夜中まで続く講義も多く、それを僕にとってとてもやりがいのある仕事なのだがさすがに体は悲鳴を上げる。楽しいから体への負担が少ないかというとそうでもなく、緊張感を強いることから、内分泌、神経系への影響が大きい。循環器系、消化器系への影響は意外に少ないように思う。最後まで克服しづらいのが神経系だ。


 一番怖いのが長い緊張状態から解放され神経系が解放された時で、強いセロトニンの分泌がはじまり、過激な偏頭痛を伴う。いきなり緊張感をゆるめてしまうと眼底痛で目が開けられない状態になるのだ。人間は均衡(ホメオスタシス)するようにできており、緊張が続けば自然に弛緩する。これを避けるためにはゆっくりと緊張感をゆるめることで、僕はこのような大仕事が終わった後は、ゆっくりすることをやめ、負担が中程度の小さな仕事を連続していれて過度に緊張せず、しかして弛緩もせずの状態を作るようにしている。今回は11日連続の後も仕事を続けていてやはりこの状態のほうが眼底痛が少ない。昔は講義の後はすぐにマッサージにいってぐっすり眠ろうとしたのが逆説的だけれど、自分に鞭をうって仕事をした後も鞭をうって仕事をしたほうが楽なんだね。