自分探しの旅

キャリアについてお話した。


キャリアといえば、長く米国流の、キャリアビジョンを
構築してそのビジョンに近づくよう現実とのギャップを
うめていく方法が正しいと思ってきたのだが、
話すたびに違和感がでてきた。


キャリアの作り方には
2つあって、日本人の大半にはそのうちの一つの方法
が良いのではないかと思い始めた。


2つというのは将来の自己像を言語化するための
できること、したいこと、すべきことという3要素
抽出して統合する方法(フィードフォワード法)と
過去の成功体験、失敗体験を曲線で表しながら
成功の共通項、成功につながる行為の分析を
通じて、将来像につながる行為、秘訣を特定する方法
(フィードバック法)があり、
後者の過去の事実を緻密に分析しながら自己の特性を見いだす
フィードバック法のほうが納得感が高いように思われた。


論理学でいうところ帰納法的手法を中心に
複数の事実から共通ルールというべきもの発見していくさまは
まるで学者のようで、日本人というのは実に探求心旺盛な民族だと思う。
今回受講されている方も実に素早く過去の調べ分析した。


ひるがえってシャインの三要素から構成的に考えることは
能力=意欲=価値という次元の違う要素を同一次元に
並べ直すという意味で難度は高いように思われる。


そもそも人生とは旅のようなもので多様な出来事と
人との出会いと別れの連続で、その経験から
旅の意味をさぐりあてるという例え話がなんとも
しっくりくる。