突然のメールで少し過去を振り返ることができた

 10数年前にいっしょに仕事をしていた元同僚の方から一通のメールが届いた。このブログをみてアドレスを確認してメールを送ってくれたようだった。


 10数年前と言えば、ネット業界の勃興期で僕はあるベンチャーに勤めながら新会社の立ち上げや新しいビジネスシステムを構築することに無我夢中だった。上場ゲームに入る前夜だった。僕のような一介のサラリーマンに起業のチャンスが複数出現した。まもなく僕はそのベンチャー企業を辞め、新世界に飛び出すことにした。元同僚の方と仕事をしたのはそのころだった。


 その若い同僚も、ベンチャーを退職し今は製造業に職を移して10年つとめその間に一児をもうけ、多忙に暮らしているという。自分も当時を思い出し30台の血の気の多かった日々を思い出して喜んだが、考えてみれば僕ももう50に近く、途方もない長い時間が経っている。

 
 過去を振り返ることを嫌っていた自分にとっていい振り返りの機会を与えてもらった気がする。


 元同僚の方は僕との仕事をとても喜んでくれたようだった。僕が何か少しでもいい影響を与えることができたとしたら、それは人生が変化に満ちていて年齢がいくつであっても大きく舵を切って新しいことに挑戦できるということだ。


 僕自身は、また舵を切るときがきていると感じている。そんな矢先のメールだったので、何か象徴的であるような気がしてならない。