ビジネスプランを精緻に作ってその通りに進んだ経験は実のところ…

とても少ない。こんな言い方をしてはいけないけれど。
本日、アタッカーズビジネススクールのアーリーステージ投資会議(SPOF)の審査をしていて改めて痛感した。
僕ら審査委員が観ているのはプランではなく貴方たちそのものなんですと。


つまり、
精緻に計画書を作りあげるのは、ある意味自分の経営能力を測るためだ。
情報を集め変数を発見し、最大限制御できるように行動方針を立て、モニタリングできるように指標を作る。できる限り目的・手段の論理をつめ予測をして一冊の計画書にまとめる。
このゲームに頭がどこまで耐えられるか…


また、別の意味では投資家の方に人物評価してもらうためのものだ。
事業評価というより事業家評価だ。この人間ならば、深刻な変化や予想外の事象が起きたとしても難なく乗り越えるだろうという評価だ。こういう価値観や予測センスを持った人間ならば、方針をぶらさず信頼に値し現実が違えば速やかに対応策を変えるだろうという気持ちをおこさせることだ。


結局のところ、事業を始めてみると変数だらけで当初予定していた売上、利益数値は予測もしない方法で達成されたり、最初の顧客がなかなかつかず長いトンネルを通過する必要があったり、まあ、ほんとに予定通りじゃない。


正直予定は予定であって、予定した目標のために日々奮闘する中で新しい解答をみつけ時々において手法を変えながら、突き進むというながスタートアップの時期の実感だ。
すごく簡単に言うと、徹底して計画し頭に入れ、そして忘れることだ。意識下ではなく潜在意識下におくことだ。


今日お会いした人たちの中には、そのことがとてもよくわかっている方がいたと思う。
そういう方に出会えてほんとうに楽しかった。