ビジネスモデル創造講座の終了報告がとてもよかった。

昨日はアタッカーズビジネススクールの「ビジネスモデル創造講座」の終了式だった。全6回でビジネスモデルだけを集中的に考えるコースだ。このような特化されたコースは他になかなかない。ただひたすら科学的にもうけ方を検討するコースで、利益を生み出す仕組み・仕掛けのパターンの抽出と具体的な構築ステップを学びとっていく。


昨日はそのチーム発表会で、各メンバーがチームを組みベンチャーライクに自由に事業を構想しビジネスモデルを構築していく。こういう取り組みをするとその時代のトレンドが無意識に現れてくるものだが、まさに今回はそうで、ソーシャルレンディング(社会事業家への少額貸付システム)、地産地消を前提とした農家と消費者のネットワーク、得をしたい心理を利用した情報販売モデル、中国進出企業向けのビジネスコンサルティングと業務サービスのワンパッケージモデルが報告された。4テーマのうち2つがソーシャルモデルだった。他のコースでも感じることだが、現在は社会的な意義を背負ったビジネスが多くの消費者や投資家を集めることになるし、社会活動の利益抽出についての考え方もずいぶん整理されてきている。キバやビッグイシューのようなものだ。テーマそのもののおもしろさもあるが、加えてこのコースではどのような利益モデルの組み合わせができるかを考えていく。


実にたくさんの利益モデルを事業計画の中に組み込んでくれた。ブランド利益モデル、ネットワーク経済モデル、販売後利益モデル、ロカールリーダーシップモデル、時間の経済モデル、スペシャリスト利益モデル、ブロックバスター利益モデル、ソリューション利益モデル、スイッチボード利益モデルなどだ。多様なビジネスモデルパターンを実践的に使えることが目的のコースであるため、たくさんのモデル適応を考えていくのだが実際やってみるとおもしろいぐらい利益創出の機会がある。


これらの利益創出法にはそれぞれ特異な事業の運用法があり、ビジネスモデル研究家・スライウオツキーは実にこれらの運用の機微を細かく教示している。そのことについてもう少しふれたかったが時間は限られており、実に残念だった。次回は合宿だな、最終報告会は。