糸井重里さんとアマチュアのチカラについて

 長くブログを書かずにtwitterでつぶやくことばかりだった。つぶやくのは即興で書けるので、時々において考えていたこと思ったことが鮮度高く残り、それはそれで重宝している。しかし、社会も経済の変化が激しくなることが予想される中で、断片的な思考よりも、複数の要因を組合せて考えるような統合思考が求められるし、今後複数の要因がどのように変化して全体に大きなうねりになっていくのかまとまった思考が必要だと思えるようになってきた。そういう意味でまたブログを書き始めようと思う。
 
 昨日は、ブルータスの糸井重里さん特集で思わぬ<異見>があって感動していた。

 アマチュアとプロの経験値の差は実は少なく、純粋な顧客意識と顧客の思いを実現する緻密さを確保することで伝統的な、あるいは専門的な仕事や商品を凌駕する可能性があることを示唆してくれた。事実、東京糸井重里事務所は、手帳や書籍、日用品の分野で一流といえる商品群を創り続けており、専業メーカーにはない価値を形成できている。それは素人の素直な希望であったり疑問を率直に商品化するという発想で、事務所の売上の大半が物販になりつつあると言う。

 糸井さんは顧客意識を確保するためにいくつか重要な指摘をしている。商品や使いざまにおいて感じたことをほんとうに大切にすること。子どもの純粋さで瞬きしないぐらいじっと見続ける、関心を持ち続けること。

 アマチュアの視点、精神が高付加価値を生み出すというメッセージは、僕のようなコンサルタントの仕事にとっては重要な意味があるように思う。コンサルって専門知識で勝負しているのではなく、一顧客としてどこまで価値発見、具体化できるかってことが第一に思えるからだ。論理分析やベンチマーキングや意見の集約技術なんかは実はあったらいいねぐらいかもしれないなと。

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